児童養護施設での指ヨガ

冷涼な空気を入れるために開け放たれた窓を閉ざす時期になったこの頃、とてもうれしい出来事が続いています(^^)

 

 来月、児童養護施設のお祭りに「指ヨガ(ハンドヒーリング)」ブースを造っていただけることになりました。

 

私が児童養護施設にこだわる理由。

その施設にはある団体を通じて出逢った私の里子の娘が2人暮らしています。

そして、職員の方や様々な情報から養護施設で育つ子たちの現状を知ったからです。

 

おしめをした入園前の子から高校生まで暮らしているその施設には月1回、娘たちに会いに行っています。

 

その都度、お友達と廊下を走り回っている子供達、元気な話し声が廊下に響いて、いつも賑やかな光景があります。

もちろん私にも興味津々で「誰のお母さんなの?」と子供たちが寄ってきます。

 

皆さんがご存じのとおり、児童養護施設で暮らす子供達のほとんどは親の貧困や虐待などの様々な理由で家族と暮らせない状況です。

施設で暮らすことで「社会的養護」に切り替わり、衣服にも、食事にも恵まれ、義務教育もしっかり受けることができるのです。

 

家庭にいる時よりは幸せかもしれない。

だけど・・・親の愛情や温もりを想うとどうなのか。

 

施設に暮らす子供たちは職員の方の献身的な深い愛情を受けて日々を過ごしています。

 

子供たちの中には一般家庭と同じように不登校になる子、精神不安定な子、あまえっ子、ちょっと悪さをしてしまう子がいます。

児童5~8人を担当する1人の職員がそんな状況と向きあっています。

 

ただ、まだまだ施設で暮らす子供達に対する周りの目は冷ややかなものがあるようです。

 

一般家庭の子が問題を起こした時と施設の子が問題を起こした時の周りの反応は違います。

どんな家庭で育ったのか、どんな状況で育ったのかが、その子の人格の判断基準として組み込まれてしまうんです。

子どもたちには罪がないのに・・・。

 

そしてまた子供たちは挫折を味わい、生きる意欲をなくしていく。

 

「この子たちは常にスタートラインに立つ時点でハンディを負わされているんです」

 

職員の方の言葉がずっと頭に残っています。

 

この子たちの手に触れたい

この子たちに信頼できる大人が沢山いることをわかってほしい

この子たちに人の温かさを伝えたい

この子たちにあなたしか見ていないという時間をつくりたい

 

当初はそんな気持ちからでした。

 

でも今は、より多くの外部の人や地域の人達がこの子たちと関わり、その状況をしり理解を深めていってほしいと思っています。

傷ついた子供たちを守るために施設の扉は重く閉ざされているかも知れませんが、必ずそこには光が差し込む空間があると思っています。

 

指ヨガの仲間たちがその光となってほしいな。

 

お祭り当日、私と共にブースで活動するのは中学の里子の娘です。

彼女がそこに来場する仲間の手、保護者の手に触れることで何かを感じてくれることを願い、愛弟子第1号として指ヨガを伝授しよう♪

なんてね(笑)